日本料理や西洋料理に比べて、中華料理は、強い火力を用いる調理が多く、「火の料理」と呼ばれたりもします。強火力の理由は、料理の味だけでなく、遠方から届く珍しい食材、高度に発酵させる食材の下ごしらえから、殺菌の役割も兼ねていたのでは?とする説があります。とはいえ、現在の中国では、火を加えない食品もあり、昔気質の中国人はそのような食品を口にすることを懸念していたりするのだそうです。
中国料理には火力以外にも大きな特長があります。それは、海外の料理や食材を積極的に取り入れること。この点、フランス料理が伝統に拘るのとは好対照で、ブランデーを使った調味料XO醤、トマトケチャップを使うエビチリなど、見ようによっては「トンデモ」な料理が一杯あります。
あるいは今日も大陸のどこかで、中華の料理人がおどろくような発想のレシピを開発しているかも知れません。手に入るものすべてを、消化・応用するふところの深さが中華料理の最大の特徴ではないでしょうか。
たとえば、広東料理に欠かせなオイスターソースは20世紀に入ってから普及したものですし、麻婆豆腐の唐辛子や、青椒肉絲のピーマンなどは、中国に伝わったのは16世紀以降であって、いずれも歴史的には、つい最近の食材です。
中華料理は大ざっぱに八大料理(八大菜系)に分類されています。
- 山東料理
- 江蘇料理
- 浙江料理
- 安徽料理
- 福建料理
- 広東料理
- 湖南料理
- 四川料理
基本、大皿料理の中華料理は抵抗を感じる人もいるようですが、適量だけを食べるという点では優れたスタイルです。
中華料理のマナーには日本とは全く異なるものが多く見られます。たとえば、皿は手で持たない、スープ類は器に直接口をつけず、ついてきた蓮華で口に運ぶなど。また、中華特有の軽食、飲茶の席では、お茶をつがれる際に、「中指と人差し指(もしくは人差し指1本)でテーブルを叩く」という作法があります。これは注いでくれる相手に対してのお礼になであって、中国料理は会話を楽しみながら食すし、注いでくれた人に対し、会話の腰を折ることなく「お礼」が伝えられるというものだそうです。
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